下り東京後発組の「ムーンライト松山・高知・山陽」ルートのサポート列車を解説しよう。前項の「1395M〜8321M(はやたま)」「ムーンライト八亜埴」ルートと大きく異なるのは、インのゴールとアウトのスタートが京都であること。決定的に違うのは、その一点だけだ。特に、下りのインと上りからのアウトは、当然ながら東海道本線経由なので同じ路線だ。最初の列車は、束京15時03分発の伊東行き329M。この列車には113系が使われ、運が忠いとオールロングシートだ。熱海からは浜松行きの461Mに乗り換え。これも211系電車なので、セミ・クロスシート車でなかった場合、東京〜浜松間をロングシート車で移動する羽目になる。西には701系電維は走っていないからといって、油断はできない。浜松では、1分接続で19時24分発の豊橋行き957Mへ。この列車は転換式クロスシートの117系電車。ここで、ようやくロングシートから解放されるので安堵してほしい。
パリという都市を歩くのに「地下鉄」(Metro)は、実に便利な乗り物だ。長径11キロ、短径8キロ、山手線の内側とほぼ同じ面積の卵形をしたこの街は人間の足で歩くのにちょうどよい。そして疲れた時に街角のカフェで休み、近くのメトロの駅から目的地までショートカット(近道)できる。だからパリの街は迷ってもそれほど心配ない。近くの大通りに出て、そのまま200〜300メートルも歩けばすぐ「Metro」あるいは単に「M」の標識のついたメトロの駅の入口が見つかるからだ。その名前を見て、持っている地下鉄の路線図で現在地を確認すれば目的の場所にすぐ引き返すことができる。パリのメトロはすこぶる機能的で人間的なのだ。エスカルゴ形をしたパリの街の胎内をグルグルと回る不思議な迷宮感覚。それがパリのメトロである。では実際に乗り方を順を追って見てみよう。パリ市内の道を歩いていて「M」の記号のある入口を降りていくと改札口の手前の「Billet」(チケット)と書かれた切符売り場が目に入る。
パンーアメリカンだけが一社で世界一周のできるチケットを発行していたが、最近、太平洋路線をユナイテッドーエアーフインに売却してしまったから、それもあやしくなってしまった。パンナム以外の航空会社は、ほとんどが地球の半分しかカバーしていないから、太平洋路線、アジア、ヨーロッパ路線をカバーしている航空会社と、大西洋路線とアメリカ内陸路線をカバーしている航空会社が共同して世界一周チケットを発行している。たとえば、シンガポール航空とTWAとか、ノースウエストとエールーフランスといった組合わせである。こういう組合わせをした周遊券が十数種類も発行されている。切符にはいくつかの制約があって、一年間有効のものもあれば、六ヵ月だけのものもある。世界一周だから、出発点から東へ向かおうが、西へ向かおうかがまわないが、逆戻りはできない。また同じ空港に二回降りることもできない。二週間以内に出発点に戻ってきてもいけない。これは多分、行った先々でホテルに泊まったり、物見遊山をしてお金を落としてもらいたいという含みがあっての制限であろう。
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